自己肯定感を育む子育て-③大人の関わり
「うちの子は自信があって、自己肯定感が高いんですよね!」
・・・それ、間違ってるかもしれません。もしくは、
「うちの子は自信がなくて、自己肯定感が低いんですよね・・・」
・・・こちらも、間違ってるかもしれません!
子どもにとって自己肯定感ってとっても大事ってよく聞くけど、実際のところそれがなんだかよくわからない方も多いかと思います。
今回は自己肯定感のよくある勘違いを全4回のブログに分けてお届けしていきます。
この記事は以下のような人におすすめです
・自分の子育てに自信がない・・・
・子どもの自己肯定感を育みたい
・自己肯定感について詳しく知りたい
子どもの自己肯定感を育むためにできること
では 私たち大人は子どもの自己肯定感を育むために一体どんなことができるでしょうか?
大人が知っておくべき関わり方や考え方について、ご家庭でも活用できる形でなるべく具体的にお伝えしていきます。
①「結果肯定」より「過程肯定」を意識しよう。
子供の自己肯定感を高める上で 私たちがすぐにできること といえば
まずは褒めることを想像する人が多いでしょう。
実際に褒めることは重要ですので、これを意識すること自体はとても良いことです。
しかしながら 褒めるという行為にも 意外にも落とし穴があります。
それは私たち大人はつい『わかりやすい結果』のみに着目して子どもを褒めてしまいがちということです。
例えば 「テストで100点が取れた」とか「徒競走で一番になった」とかです。
またサマーキャンプの場面では「登山で山頂にたどり着くことができた」とか「 美味しいカレーを作ることができた」とかが分かりやすい例でしょう。
しかし、結果ばかりに着目してほめてしまうと、子どもは次第に「100点を取らなきゃ・・・」とプレッシャーを感じるようになったり、
「1番になれない自分は褒められない」と感じてしまうようになります。
サマーキャンプにおいては、「山頂にみんなで行く!」という目標は大切にし、達成したときにはみんなで喜びを分かち合いますが、それよりも
山頂へ向かう過程で頑張って歩いたこと
友達のことを気にかけて優しい言葉をかけられた事、
話し合いの場面で自分の意見や気持ちを表現できたことなどを振り返り、学びとしていきます。
自己肯定感を高めるためには、子どもが頑張ってきた過程を見守り、言葉かけをしてくことが効果的です。
②失敗したときこそ褒めるチャンス
失敗したときにこそ褒める、とっても重要です。
この前マクドナルドの店舗へ行ったとき、隣の席で頑張って勉強をしている親子が座っていました。
最初見た時は純粋に「おぉ~素敵な親子関係だな~」って思っていました。
私も注文が終わり、席に戻ると
「なんでこんなこともできないの・・・!!aは代入したからもういらないでしょ!!なんでこんなこともわかんないの?
本当にバカなんだから・・・」と言われていました。
・・・かわいそう!!
隣の席ではうちの赤ちゃんがティッシュを出しただけで褒められてるのに・・・
①でお話した通り、大人は分かりやすい成果がでたときは分かりやすく褒めるという習性があります。
では、失敗したときはどうしているでしょうか?
マックでの場面を見てわかるように、できなかったら「叱る/怒る」という選択肢が一般的ですが、
もし「𠮟る/怒る」になってしまっているなぁと感じたら要注意です。
失敗したら叱るを繰り返していると、
「成功した自分だけが認められる」
「失敗した自分は価値のない人間」
という感覚を子どもが持ってしまいかねません。
逆に言えば
「失敗」してしまったときこそチャンスです!!
「失敗したら褒められる」大人も子どももそんな経験あまりないですよね。笑
「うまくいかない・・・怒られる・・・!?」と思っているときに褒めることを繰り返していくと
「結果」よりも「過程」でどんな学びを得たか?に子ども自身の意識が向いていきます。
うまくいかなかったときは、
「どんなことが身に付いた?」とか
「こうやってチャレンジする姿がかっこいいなって思ったよ」とか
過程に目を向けて声をかけてみてくださいね🌝
③比べるなら過去の子ども自身と
こちらも私たち大人がついやってしまうところなのですが、
子どもを他の子どもと比べてしまったり、親であるあなたの過去と比べてしまったりします。
私も親となり、その気持ちが痛いほどわかるようになりました。
「あれ?うちの子・・・まだ寝がえりしない・・・ほかの子は何カ月くらいで寝がえりしてるのかな?」
「普通はどれくらいの時期にハイハイ始めるんだろうか?うちの子発達が遅れてしまってないかな?」
もう、「普通」が気になってしょうがない。笑
不安だから調べて、余計に不安になる。きっとみなさんその繰り返しなんだと思います。
だけどそれにどれだけの価値があるでしょうか?
比べられ、下になってしまったときはもちろん気持ちが沈みます。
比べられ、上になっても
もし比べるとしたら
過去の子ども自身と比べてみてはいかがでしょうか?
そのこ子自身が歩んできた道のりが成長と呼ばれるものですからね。
赤ちゃんの時は、「ハイハイできた!」とか「喋った!!」とか「ティッシュ出した!!!」とか
成長が目に見えやすいから親もできるようになったことに意識が向けられます
でも小学生くらいになると目に見える成長は緩やかになっていきますが、精神の成長は著しいです。
精神的な成長は目には見えずらいので、比較もしづらいですが
お子さんに寄り添って備わったものを見出してあげてみてくださいね。
まとめ
以上全3回で自己肯定感についてブログにまとめてきました。
ご家庭での関わりを振り返るきっかけにしてもらえたら嬉しく思います。
また、キャンプのスタッフはキャンプごとに子どもとの関わりを振り返り、学びを深めています。
学生も社会人も関係なく、子どもと関わる大人として多くのスタッフにも読んでもらえたらと思います。
子どもの成長を本気で考えるキャンプにぜひあなたのお子様を送り出してみてはいかがでしょうか?