【2021年サマーキャンプコーディネート事業 実施報告】

SHAKICK OUTDOORでは、各種団体の教育キャンププログラムをコーディネートしております。
2021年夏に行われた学童クラブのサマーキャンプのご様子です。

〇2021年春頃

今回のご希望はSUPカヤックなどの水遊びをしながら子どもたちが思いっきり遊べるキャンプがしたいとのご要望でした。

そこで山梨県の西湖畔にある「民宿ももや」さんを舞台にサマーキャンプをコーディネートさせて頂きました。
カヤックやSUPで遊びに出ると富士山が見えるロケーションバッチリの西湖。
学童の先生や保護者の皆さまもとても気に入って頂けました。

〇当日プログラムの流れ


「1日目」
到着して「ももや」さんにてお昼ご飯を頂きました。
もちろんコロナ対策で黙食となります。早く遊びたくてうずうずしている子ども達。
最初のプログラムは
「マイハシ・マイコップ作り」
オリジナルのコップや箸を作りました。
慣れないナイフの使い方に苦戦しながらも、自分だけの作品を作り上げていきます。

お次はキャンプの定番「カレー作り」です!
「火起こし班」と「野菜切り班」にグループで相談て分かれて、カレーを作っていきます。
お兄さんお姉さんに教えてもらいながら小さい子たちは包丁なるものを使っています。

夜にはキャンプファイヤーをする予定でしたが、天候が芳しくなかったのでナイトハイクに急遽プログラム変更。
キャンプでは天候や参加者の状態などによって臨機応変な対応が求められます。
ナイトハイクを行った民宿近くの森は街灯もなく、本当に真っ暗です。
最初は何も見えなかったのに、徐々に目が慣れてくると友達の顔まで見えるようになってきます。
「俺の目すげー!!」という言葉も聞こえてきました。笑
更に感覚を研ぎ澄ませていくと、森の中の小さな足音まで聞こえてきます。
暗闇が怖い子どもと好奇心が止まらない子、色んな気持ちの子たちが一緒に過ごしていました。


「2日目」
今日はカヤック・SUP・水遊びの日。
体験したことのないプログラムに子どもたちは大はしゃぎ。

「カヤックってなに?」「湖で泳いでもいいの?」「溺れない?」
などなど子どもたちは興味津々。

小さい子から大きい子までしっかりとライフジャケットをつけて、湖に乗り出します。
もちろんSUPカヤックに乗るのが怖い子は湖畔で水遊びだけでもOK!
どのチャレンジをするか、自分の気持ちと相談して決めていきました。

夕食はBBQ。食材をグループごとに自分たちの思う形に切り、火をおこして焼いていきます。
夜にはキャンプファイヤー

SHAKICK OUTDOORの教育のエッセンス

野外炊事の際、多くの場合1グループの中で「火起こし班」「野菜切り班」に分かれて食事を作っていきます。
では、キャンプを子どもの成長の場と捉えると、
どのように班分けを行うと子どもたちの成長に繋がるのでしょうか?

多くの団体では、均等な体験を提供するため「前日のカレー作りでやらなかった役割」を子どもたちに進めることが多いです。
これも大切な教育的考え方と捉えつつも、
ふと子どもの目線に立つと「えー火起こしやりたかったのに」とかそんな声が出てきそうですね。

SHAKICK OUTDOORのキャンプでは、野外炊事の班分けの場面でも子どもたちが話し合う時間を作ります。
子どもたちの「興味」「チャレンジ」を大切にした先に子どもたちの成長があると考えているからです。

では、どんな成長が待っているのでしょうか?

①自分の「やりたい」に気付く力
大人になるになると「興味」から「すべきこと」へ自分の意識や時間を奪われがちです。
子どもの時から「自分のやりたいことって何かな?」と考える思考回路を持ち、その感覚を得ることは
人が人生の主人公として生きていくために大切な力だと考えています。
自分のやってみたいことは何か?自分の気持ちに考えを巡らせ気付く時間、それを友達に伝えてみる時間をたくさん作ります。

②思いやりの心
①の自分のやりたいことがしっかりと分かっても、果たしてグループの中でそれが実現できるか?
それは実際にはわかりません。
野外炊事の場面では、
「2日連続で火起こしがやりたいけど、昨日火起こしやっていない友達もいるなぁ」とか
「みんな火起こしやりたいんじゃん!じゃあどうしようか?」などなど
グループによって様々な事情を抱えており、子どもだけの社会や感覚があります。小さいし単純な社会だけど、これが社会性の始まりです。
小さな社会のいろんな事情や想いを肌で感じ、「自分たち」のやりたいことが実現できるグループになれるように支援していきます。
役割決めは子どもが成長するチャンスなのです。

また、キャンプ生活の場面では繰り返しのチャンスがあるというのもとても重要です。
「昨日できなかったことが今日もチャレンジしたら成功した!」
「友達が思いやってくれて今日はこれができた!」
チャンスが1回だけだと、緊張するし、失敗できないし、わがままになってしまったり、
きっと大人でもそんな瞬間はあると思います。
「明日もあるし今日は○○ちゃんが先にやってもいいよ!」
「昨日火起こしやったから今日は他の人に順番を回してあげようかな」とか
チャンスがたくさんあることで、人が優しくなれ場面もたくさんあります。
子どもたちが優しくなれるチャンスをキャンプの場面ではたくさん作ってあげたいですね。

SHAKICK OUTDOOR 小林秀平 しゅうちゃん

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